保護者向け情報

概要

シュワルツマン・スカラーズは、中国の文化、経済、政治、さらには重要性を高めつつある世界での役割についての理解を深めることにより、21世紀とそれ以降の時代の課題に未来のリーダーたちが対応できるよう促していくためのプログラムです。高い基準をクリアして世界中から選ばれた100人の学生が、1年間にわたって全額奨学金を受けて北京で共同生活しながら学問に勤しみ、また文化体験、講演会への出席、旅行などのすばらしい機会を得て、中国とその国民に直接的に触れる機会を持ちます。選ばれる学生の数は、数年以内に毎年200人に増える予定です。参加者は、清華大学の国際学修士課程で1年間にわたって学び、経済、ビジネス、公共政策、国際関係のいずれかを専攻することができます。清華大学は、中国で最も名高い大学のひとつで、過去100年にわたって中国と世界の結び付きを強めてきた実績を有しています。卒業生には、習近平国家主席、胡錦濤前国家主席、朱鎔基前国務院総理、劉延東国務院副総理などが名を連ねています。アジアでもトップ大学のひとつに常にランクされ、世界の有名大学とも国際的な協力関係を築いている清華大学は、シュワルツマン・スカラーズにとって理想的なパートナーです。

このプログラムはまた、講義や実践研修、メンターのネットワーク、さらに国内各地を訪れる集中旅行セミナーなどでの高いレベルの交流を通じて、中国および世界の指導者から学ぶまたとない機会をもたらします。

設立者について

ブラックストーンの共同設立者であり会長兼CEOでもあるスティーブンA・シュワルツマン氏が、シュワルツマン・スカラーズ・プログラムを設立しました。その目的は、最も優秀な未来のリーダーたちに歴史の進路を変える力をもたらすことにあります。シュワルツマン氏は、特に教育分野で積極的に慈善活動を行っていて、これまでにこのプログラムに対して1億ドルを個人の資産から寄付しました。そして現在、プログラムの基金となる35,000万ドルの資金集めを行っています。主に国際的な寄付者から中国に寄せられる単一の慈善活動として史上最大の規模です。ビジネスにおいても教育においても、シュワルツマン氏は、世界が直面する大きな課題に対してその状況を変容させるような解決策を見出すことに、献身的な努力を続けてきました。これまでの慈善寄付には、ニューヨーク公共図書館に対する主要寄付、イエール大学シュワルツマン・センターの設立、インナーシティ奨学金基金を通じた教育機会の後援などがあります。

キャリア、インターンシップ、専門能力開発

シュワルツマン・スカラーズの参加者は、キャリア計画の幅広いサポートを提供しているキャリア・サービス・オフィスを利用することができます。これには、プログラム参加者だけを対象とした求人情報のデータベースが含まれます。このほか面接スキルや他のトピックに関する個別相談やグループ研修も、年間を通じて提供されます。また、大学院でのさらなる研究を志望する学生は、出願手続きに関するサポートも受けることができます。シュワルツマン・スカラーズのキャリア・サービスは、清華大学の他の大学院プログラムや北京の他の大学とも協力して、各種リソースを共有し、就職フェアなどのイベントも共同開催します。

シュワルツマン・スカラーズの学習と専門能力開発におけるもうひとつの重要な側面が、「実践研修」です。これはインターンシップに似たもので、北京でも有数の企業、政府機関、非営利団体などで働きながら、自分の研究領域や目指すキャリアの分野に関係した実践的な研修プロジェクトを完了します。実践研修プロジェクトでは、通常、少人数の学生のチームが教職員の監督を受けながら、クライアントのための成果物を完成させます。プロジェクトの学術的な部分を教職員が承認すれば、チームではなく個人として企業や政府機関などで働き、この要件を満たすこともできます。

毎年の実践研修プロジェクトの具体的な情報は、春学期の開始前に発表されます。北京の主要機関との協議が行われていて、すでにいくつかの国内組織やグローバルな組織がパートナーとなることに合意しています。

同窓会サービス

積極的に活動する卒業生のグローバルなネットワークは、シュワルツマン・スカラーズの長期的なビジョンにとって欠かせません。同窓会サービスでは、各種のアクティビティ、オンライン・フォーラム、オンライン・ネットワーキングなどのダイナミックなプログラムを提供していきます。卒業生が増えるにつれ、その活動は、卒業生の多い世界各地の都市で行われる可能性もあります。同窓会の活動は、シュワルツマン・スカラーズのスタッフによってコーディネートされますが、企画や取り組みの主体はあくまで卒業生です。学生が北京に到着後まもなく、作業部会を開催して、同窓会の活動についてのディスカッションを開始します。

健康・安全管理

教室、イベント会場、学生寮は、シュワルツマン・カレッジ内にあります。この施設は、最新設備を完備した新しい建物で、清華大学キャンパス内にあります。シュワルツマン・スカラーズの参加者が生活し学習するための場として、学生と教職員にとって健康で安全、かつ快適な空間を提供するために設計・建設されています。建築家ロバート・AM・スターン氏の手によるもので、中国の教育機関の建物としては初めてLEEDゴールド認証を取得しました。水道と空気を浄化する最新のフィルター・システムも完備されます。LEEDLeadership in Energy and Environmental Design)認証は、建物のサステナビリティ、水道効率、エネルギー、空気、建材、資源、および室内環境の質を評価する、環境にやさしい建物の認証制度です。

奨学金には、清華大学が全留学生に義務付けている基本的な保険プランに加え、グローバルな基準に合致した補完的な保険プランが含まれます。このプランでは、大学近くの英語の通じる医療機関を利用できるほか、特別な緊急時には学生の母国にある医療機関への搬送も補償します。

カレッジ内では空気清浄装置で安全かつ快適な環境が保たれますが、北京の大気汚染に対処することは、中国で生活し働くスキルを養う体験の一部とも言えます。北京では大気の状況が悪い日にマスクを着用する市民もいます。そこですべての学生に対し、希望に応じてマスクを支給します。呼吸器系の疾患がある学生は、渡航前にかかりつけの医師に相談すべきです。

清華大学は、人や交通の行き交う大都市、北京市内にあります。どんな大都市にも共通する安全上の配慮は励行すべきです。単独での行動は安全で、公共交通機関とタクシーはどちらも信頼性があります。

渡航

北京への往復の旅費は奨学金に含まれています。また、以下に説明されているプログラムに直結した多数の国内旅行も含まれています。清華大学は、長年にわたって留学生を迎え入れてきた実績があり、ニューヨークのシュワルツマン・スカラーズ事務所と協力して、入国許可と学生ビザの申請手続きを支援します。

北京での日々の生活に加えて、学生は、プログラムがスポンサーとなっているスタディツアーで中国各地を旅行し、自分の研究領域や目指すキャリアの分野に関係した体験をします。これらの旅行には教職員と現地のガイドが同行します。学生は、様々な地域を訪れて、政府職員、実業家、コミュニティのリーダーらと面会し、現地の社会や文化を肌で感じることができます。これらの旅行を通じて、中国の発展や世界での役割に伴って生じつつある多数の機会と課題について、さらに直接的な理解を持てるようになるでしょう。 

連絡方法

参加者の家族は、電話やメールで直接連絡を取れるほか、必要であればシュワルツマン・スカラーズ事務所に連絡することもできます。シュワルツマン・カレッジには、英語と中国語を話す寮生アシスタントと建物のスタッフが24時間勤務していて、生徒のニーズに対応するよう訓練を受けています。

シュワルツマン・スカラーズの参加者は、週末と休暇中の旅行を除いて基本的に寮で生活することが期待されています。学期の間の休暇は短いため、この間に学生が母国に帰省することはないと思われます。年度を通じて唯一の長い休暇は旧正月ですが、この休暇も学生にとっては中国に留まって、この国ならではの年中行事を体験する機会となるでしょう。

費用

シュワルツマン・スカラーズに選考された優秀な学生は、全額奨学金を受けます。これには、以下のものが含まれます。

  • 授業料
  • 寮費
  • 北京への往復の旅費(プログラムの開始時と終了時)
  • 国内スタディツアー
  • 必須の教科書および教材
  • レノボ製ノートパソコンとスマートフォン
  • グローバルな基準を満たす健康保険(大学近くの英語と中国語が通じる医療機関での診療を提供)
  • 個人給付金として3,500ドル